Clinical Trial
RESORCE
肝細胞癌
Regorafenib for patients with hepatocellular carcinoma who progressed on sorafenib treatment (RESORCE): a randomized, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.
Bruix J, Qin S, Merle P, et al. Lancet 2017 ;389:56-66 [PubMed]
主要結果サマリ
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象疾患 | 肝細胞癌 |
| 治療ライン | 二次治療 |
| 研究の相 | 第3相 |
| 主要評価項目 | 全生存期間 |
| 実施地域 | 国際 |
| 日本の参加 | あり |
| 試験名 | RESORCE |
| レジメン | レゴラフェニブ vs プラセボ |
| 登録期間 | 2013年5月14日〜2015年12月31日 |
背景
肝細胞癌の薬物療法において、ソラフェニブ登場後、10年にわたり、第3相試験でpositiveを示す薬剤は認められなかった。特に、ソラフェニブ後の二次治療はアンメットニーズであった。レゴラフェニブは、血管新生阻害作用を持つチロシンキナーゼ阻害薬であり、大腸癌やGISTで承認されていた。第2相試験にて有効性が期待され、ソラフェニブ増悪例に対する第3相試験が計画された。
シェーマ
RESORCE シェーマ
(400mg/dayを直前28日中20日以上内服)
統計学的事項
主要評価項目:全生存期間
主要評価項目は全生存期間であり、レゴラフェニブの生存期間中央値11.4ヶ月、プラセボ群を8ヶ月と仮定し、ハザード比0.57、片側α=0.025、検出力90%、2:1の割り付けで370イベントが必要であり、560例の登録を予定した。
試験結果
2013年5月14日から2015年12月31日までに843例がスクリーニングされ、573例が登録・無作為化された。レゴラフェニブ群379例、プラセボ群194例が有効性解析対象となった。
6例が治療を開始せず、安全性解析対象は567例であった(レゴラフェニブ群374例、プラセボ群193例)。
データカットオフは2016年2月、373イベントの時点で行われた。
患者背景に大きな隔たりは認めなかった。
1. 全生存期間(主要評価項目)
| 中央値 | 95%信頼区間 | ||
|---|---|---|---|
| レゴラフェニブ(n=379) | 10.6ヶ月 | 9.1-12.1 | HR 0.63 (95%C.I. 0.50-0.79) P<0.0001 |
| プラセボ(n=194) | 7.8ヶ月 | 6.3-8.8 |
2. 無増悪生存期間
| 中央値 | 95%信頼区間 | ||
|---|---|---|---|
| レゴラフェニブ(n=379) | 3.1ヶ月 | 2.8-4.2 | HR 0.45 (95%C.I. 0.37-0.56) P<0.0001 |
| プラセボ(n=194) | 1.5ヶ月 | 1.4-1.6 |
3. 有害事象(CTCAE ver.4.03)
| レゴラフェニブ(n=374) | プラセボ(n=193) | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全Grade | Grade 3 | Grade 4 | 全Grade | Grade 3 | Grade 4 | |
| 手足皮膚反応 | 52% | 13% | NA | 7% | 1% | NA |
| 下痢 | 33% | 2% | 0 | 9% | 0 | 0 |
| 疲労 | 29% | 6% | NA | 19% | 2% | NA |
| 高血圧 | 23% | 13% | <1% | 5% | 3% | 0 |
| 食欲不振 | 24% | 3% | 0 | 6% | 0 | 0 |
結語
レゴラフェニブは,ソラフェニブ後の二次治療としてプラセボを対照とした第3相試験において全生存期間を有意に延長することを示した初の薬剤である(ソラフェニブとレゴラフェニブは,類似の化学構造式をもつことから,有害事象が類似することが想定されたため,一次治療としてのソラフェニブで明らかな進行を認め,かつ十分に忍容性が確認された症例のみが登録された)。
執筆・監修
執筆:千葉大学病院 臨床試験部 特任助教 小笠原 定久 先生 監修:神奈川県立がんセンター 消化器内科(肝胆膵) 部長 上野 誠 先生
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