Clinical Trial

REACH-2

肝細胞癌

Ramucirumab after sorafenib in patients with advanced hepatocellular carcinoma and increased α-fetoprotein concentrations (REACH-2): a randomized, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial.

Zhu AX, Kang YK, Yen CJ, et al. Lancet Oncol 2019 ;20:282-96 [PubMed]

第3相二次治療Published
PubMed

主要結果サマリ

主要評価項目OS
OS中央値8.5 vs 7.3ヶ月
OS HR0.710
PFS中央値2.8 vs 1.6ヶ月
PFS HR0.452
対象AFP≥400

基本情報

項目内容
対象疾患肝細胞癌
治療ライン二次治療
研究の相第3相
主要評価項目全生存期間
実施地域国際
日本の参加あり
試験名REACH-2
レジメンラムシルマブ vs プラセボ
登録期間2015年7月26日〜2017年8月30日

背景

ラムシルマブは、VEGFR2を抑制するIgG1モノクローナル抗体である。肝細胞癌二次薬物療法としてソラフェニブ不応例に対して行われたREACH試験(ラムシルマブ vs. BSC)では、優越性が検証されなかったが、AFP ≥400 ng/mL以上の群では、ハザード比 0.674 (95% CI 0.508-0.895; P=0.006) と有意に良好であった。そのため、新たにAFP ≥400 ng/mL以上、ソラフェニブ不応、不耐例に対して、第3相試験が計画された。

シェーマ

REACH-2 シェーマ

進行肝細胞癌
n=292
R
盲検 / 2:1 / 優越性試験
ラムシルマブ(n=197)
ラムシルマブ 8mg/kg
プラセボ(n=95)
プラセボ
主な適格基準
1)進行肝細胞癌
2)ECOG PS 0-1
3)Child-Pugh分類A
4)AFP ≥400 ng/mL

統計学的事項

主要評価項目:全生存期間

主要評価項目として全生存期間を設定した。ラムシルマブ群の生存期間中央値6.7か月、プラセボ群4.5か月、ハザード比0.67を仮定した。片側α 0.025、検出力80%として221イベント、578例の登録を予定した。当初、399例登録の時点で、中間解析を予定したが、2017年4月、中間解析予定を中止し、最終解析のみを行う方針とした。

試験結果

2015年7月26日から2017年8月30日までに、20ヵ国92施設から292例が登録・無作為化された。

データカットオフは2018年3月、観察期間中央値7.6ヶ月、221イベントの時点で行われた。

患者背景に大きな隔たりは認めなかった。

1. 全生存期間(主要評価項目)

中央値95%信頼区間
ラムシルマブ(n=197)8.5ヶ月7.0-10.6HR 0.710
(95%C.I. 0.531-0.949)
P = 0.0199
プラセボ(n=95)7.3ヶ月5.4-9.1

2. 無増悪生存期間

中央値95%信頼区間
ラムシルマブ(n=197)2.8ヶ月2.8-4.1HR 0.452
(95%C.I. 0.339-0.603)
P<0.0001
プラセボ(n=95)1.6ヶ月1.5-2.7

3. 有害事象(CTCAE ver.4.0)

ラムシルマブ(n=197)プラセボ(n=95)
全GradeGrade 3Grade 4全GradeGrade 3以上Grade 4
疲労24%4%NA14%3%NA
浮腫24%2%014%00
食欲不振22%2%019%1%0
腹痛18%2%NA11%2%NA
嘔気19%0012%0NA
下痢16%0014%1%0

結語

ラムシルマブは、ソラフェニブ不応・不耐の二次治療としてAFP ≥400 ng/mLの症例を対象としたプラセボ対照第3相試験において、全生存期間を有意に延長することを示した。

執筆・監修

執筆:千葉大学病院 臨床試験部 特任助教 小笠原 定久 先生 監修:神奈川県立がんセンター 消化器内科(肝胆膵) 部長 上野 誠 先生

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